馬刺しと牡蠣と日本酒 酔つ馬-YOTUBA-

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~ 食用馬肉の歴史 ~

馬肉はいつから食べられるようになったのか?

歴史を紐解くと馬は2000年も前の縄文時代に、家畜としてモンゴルからもたらされたのが最初と言われています。

675年には日本最初の天皇である、天武天皇によって肉食禁止令「牛馬犬猿鶏の肉を食うことなかれ」とある為、少なくともこの頃には馬肉も食されていたようです。

馬肉・馬刺しが近世で広まったのは、熊本城を築いた加藤清正にルーツがあり、400年前の文禄・慶長の役当時に、豊臣秀吉との朝鮮出兵で大陸に渡った際、補給線を断たれ食料が底をついた加藤清正軍がやむを得ず、陣中で軍馬を食したのに始まり、帰国後も好んで馬刺しを食したことから領地である熊本から全国へと広まっていったとされています。

また江戸時代に入ると馬肉は薬膳料理として提供され「風邪」に効くと言われ、現在では非常に栄養価の高い食肉である事が立証されています。

今でも地方では馬肉を患部に貼付けて熱を冷ます等の民間療法も残っているぐらいです。当時は高価な食材だった為、庶民の食卓には並ばなかったようですが、200年前頃になると桜鍋を出す店も登場したようです。

加藤 清正 加藤 清正

桜肉と呼ばれる由来は?

馬肉は桜肉とも呼ばれ、その語源をいくつかご紹介します。

【坂本龍馬の都々逸】

坂本龍馬が高杉晋作とお酒を飲んだときに歌ったといわれる、 「咲いた桜になぜ駒つなぐ、駒が勇めな花が散る」 という都久逸(どどいつ)」から「駒=馬に桜」が一対の言葉になり、そこから「馬肉=桜肉」と呼ばれるようになったと言われています。

【馬肉の切り身の様子】

馬肉をカットし空気に触れると鮮やかな桜色になります。 また切り身を並べた際に桜の花を連想させるからとも言われています。

【桜の咲く季節が美味しい】

夏に比べ冬の寒い時期の方がたくさん草や穀類を食べる為、秋冬を越した馬は、桜の咲く季節には脂がのって美味しいと言われています。

【獣肉禁止の隠語】

江戸時代には獣肉を食べる事が禁じられており「猪=ぼたん」「鹿=もみじ」「馬=さくら」と隠語で呼ばれるようになったと言われています。

【幕府の牧場地が佐倉】

千葉の佐倉に江戸幕府の牧場地があり、優秀な馬が揃っていたことから、「馬といえばサクラ(佐倉)」と呼ばれるようになったと言われ ています。

さくら肉
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